カネ相は、十六枚のカードと十八の仮定の問いで、あなたと金の付き合い方を測る診断です。
測っているのは、終わらない四つの喧嘩です。
「火が回らない、凍らせておける、明日もそこにある。それが金だ。」
「増えないものは、置いておくだけで溶けていく。」
この喧嘩は、本棚の上で何十年も続いています。タレブは大半を金庫に入れろと言い、シーゲルは時間ごと株に預けろと言う。決着はついていません。だから第一の軸になりました。
「相場は他人のもの。腕は自分のものだ。」
「一人の腕じゃ、市場には勝てない。」
経済学はこの二つを人的資本と金融資本と呼びます。前者は歳を取り、後者は眠りません。レポートの「稼ぎ方」の一行が読んでいるのは、どちらに賭けているかです。
「十年後?こっちは今月の話をしてるんだ。」
「この金はもう無い。あるのは十年後だ。」
「今の10万円」と「来年の12万円」のどちらを取るか。経済学で時間割引と言います。第三の軸が測ろうとしているのは、あなたが実際にどちらの時間を生きているかです。頭の中の予定ではなく。
「金には一枚ずつ名前がついてる。代わりは利かない。」
「ルールは死んでる。相場は生きてる。」
前の一言は、学術では心理会計と呼ばれます。セイラーはこれでノーベル経済学賞を受け取りました。後の一言では、まだ誰も受賞していません。
十八問のうち、十二問がタイプを決めます。喧嘩一つにつき三問。答え終わると四つの軸がそれぞれ片側に倒れ、二の四乗で十六タイプ。残りの六問はおまけで、六つの隠しバッジのためのものです。点には入りません。
十六枚の絵柄は、半分以上がこれらの概念から生えてきた形です。カードの一言は、そのタイプの人が自分の行動につけている言い訳を、一字も変えずに載せたもの。「私」も「あなた」も入っていません。
レポートはタイプごとに読書案内をつけています。そのタイプの持病に合わせて選んだ薬です。何冊か抜き出しておきます。