耕し手
連発花火のウサギ
TBNG
「前が途中でも、次は始められる。」
前の一発はまだ空にある。次の一発にはもう火がついてる。
武器
何かを始めるコストが、この場でいちばん低い。他人が会議を三回して企画を通す頃には、もう公開してる。この速さ自体が実力。会議で議論してる時間より、掴める時間の方が短い好機はいくらでもある。
死に方
開くのは数発。不発の分にも金は出てる。(エジソンは生涯で特許千件超、憶えられてるのは三つだけ。「霊界通信機」も「コンクリート家具」も教科書には載らなかったけど、金と時間は全部彼の帳簿に載ってる。)ウサギは十年で四十発、本当に開くのはたぶん一、二発。残り三十数発は、現金と夜を注ぎ込んで出した金額。
原型
トーマス・エジソン特許千九十三件を連発した男であり、同時に、史上いちばん上手く他人に後始末を回した男でもある。あのメンロパークの研究所は、要するに後始末専門のチーム。火をつけるのはエジソン、形にするのはチーム。単独版のエジソンは最初から存在しない。ウサギに足りないのは次の一発じゃない。自分のメンロパークだ。