守り手
九割おやすみ派
VMER
「遊ぶのは一割。あとは寝かせる。」
おやすみ派の金は、おやすみ派の人生よりずっと安定してる。
武器
金の大半を、感情に一度も参加させない。ほとんどの人間にはできないことだ。九割の身代がずっと眠ってる。どの日の相場も根までは届かない。みんなが阿鼻叫喚してる日も、それを横目に見て寝る。
死に方
静止してる九割にもリスクはある。ただ火が見えないだけだ。(1973年から1982年、同じ現金で買えるものは十年で半分近くまで減った。)口座の数字は一つも減ってない——そこがこの減り方の一番静かなところだ。おやすみ派は年に一度残高を見て、悪くないと思ってる。
原型
ベンジャミン・グレアム1929年から1932年、彼の共同運用口座は七割を失った。その後の半生は、「防衛」に憲法を書くことに費やされた。『賢明なる投資家』に出てくる防衛的投資家は、火傷を負ったあとの自分に彼が書いた処方箋だ。おやすみ派は、彼が二十年かけて辿り着いた場所に最初から立ってる。違いは一つだけ。彼は、壁がなぜそこにあるのか知ってた。